カテゴリ: オトノハにのせて の記事

2021年 03月 15日 UP!

3月15日(月)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、慶応義塾大学 教授の小笠原 和美さんにお電話でお話をお伺いしました。

2016年からの2年程を、北海道警察函館方面本部長として函館で過ごされた小笠原さん。
昨年4月から、人事異動の形で慶應義塾大学の教授を務めていらっしゃいます。
コロナ禍で、学生の皆さんが登校しての対面授業はなかなか行えない状況ではありますが、総合政策学部の教授として、社会安全政策やジェンダー、性暴力などを専門としています。

特に性暴力は小笠原さんが10年以上、力を入れている分野です。
函館でお仕事をしていた頃にも、さまざまな立場にある人達と連携し、取り組みを行なってきました。
小笠原さんたちの尽力もあり、ここ数年で、性暴力被害者への支援体制などは随分整ってきています。
その一方で、こどもたちへの予防教育の重要性も感じていらっしゃる小笠原さんが、この度、絵本を手掛けられました。
絵本「おしえて!くもくん」は、小笠原さんが全面監修した1冊です。

「くもくん」は、いつも空からこどもたちを見守っています。
ある日、公園で仲良く遊ぶ3人組が鬼ごっこをしている中で、ふざけてパンツを下ろしてしまいます。
それに気づいた「くもくん」は、慌てて3人のところへ。
こどもたちに大切なことを伝えるために、「おそらのきょうしつ」へ連れていきます。

そこで、こどもたちが学ぶのが「プライベートゾーン」のこと。
「プライベートゾーン」は、水着を着ると隠れる部分のことで、自分だけの大切な場所。
簡単に見せたり触らせたりしてはいけない場所です。
口も大切な部分です。
他の人の「プライベートゾーン」を勝手に見たり触ったりしてはいけないこと。
もし、見られたり触られそうになった場合は「いや」という。
いやな目にあっているお友達がいたら、助けてあげたり、大人に相談したりする。
ということが、可愛らしい絵と、分かりやすい文章で綴られています。

巻末には、「くもくん」からのお手紙にお返事を書くページや、確認のページが設けられ、お話の内容を復習しながら、考えることができる構成になっています。
さらには、ダウンロード特典も充実しており、教育現場で活用する際に指導に役立つ情報が満載です。

大切だという事は分かっていても、それをこどもにどのように伝えたら良いか悩んで来られた方も多いのではないでしょうか?
絵本を一緒に読むことで、子供たちに伝え、一緒に考えることができるのではないでしょうか。
また性暴力の被害者となるのは女の子ばかりではありませんし、無意識に加害者となってしまう場合もあります。
自分では声を上げられない子供もいます。
大人たちも、子供たちを取り巻く環境に広く目を向けることも大切ですね。

現在は函館を離れられた小笠原さんですが、この本を完成させるに当たり、函館時代に関わりのあった多くの皆さんの助けがあったとお話下さいました。
絵本に込められたメッセージが多くの方に届きますように。

「おしえて!くもくん」 東山書房 1,200円(税別)

 

おしえて!くもくんプロジェクトのホームページはこちら



| 2:33 PM | オトノハにのせて |

2021年 03月 10日 UP!

3月3日(水)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、株式会社 医食同源 代表取締役の中山 一郎さんにお電話でお話をお伺いしました。

株式会社 中山薬品商会の代表取締役、薬剤師でもいらっしゃる中山さん。
今年度はFMいるかの医療コーナー「いるか健康通信」にも薬剤師の先生としてご出演下さり、学校薬剤師のお話などを届けて下さいました。

「医食同源」は、病気を治す薬と食事とは本来根源を同じくするものという意味の四字熟語。
バランスの良い食事で病を予防し、治療しようという考えです。
中山さんの会社「医食同源」では、函館産の美味しく体にも良いと言われるガゴメコンブを使った食品などを製造、販売しています。

道南ではご存知の方も多いガゴメコンブですが、全国的な知名度は残念ながら、まだまだ。
中山さんご自身、展示会などに商品をお持ちになっても、それを感じることが多いそうです。
そもそも昆布の大きな産地が北海道であること。
それぞれの昆布に異なる特性があること、真昆布が函館の昆布であることを、地元でもご存知ない方が多くいらっしゃいます。

出汁をとるものというイメージの強い昆布ですが、そのものを美味しくたべてもらいたいと、医食同源ではさまざまに商品展開をしています。
「手造りセット」のシリーズは、樽を模した容器にガゴメコンブなどの材料とタレが入っており、そこに水を加えて混ぜ、時間をおくことで完成します。
常温での持ち運びが可能で、作る楽しみもあり、食材が変化していく様子が目に見えますので、食育にも繋がります。

この度、その「手造りセット」シリーズの「松前漬手造りセット ミニ樽」と「がごめ昆布おかず手造りセット」が、「料理王国100選2021」に選ばれました。
これは、グルメ情報雑誌「料理王国」を発行する「ジャパン・フード&リカー・アライアンス」が年に1回開催しているコンクールです。
「ミシュランガイド」で星を獲得しているレストランのシェフや、都内の百貨店のバイヤーなど、厳しい目と舌を持った方たちが審査をします。
医食同源の商品は「加工食品」部門に選ばれ、簡単に作れる点などが審査員から高い評価を得ました。
これを機に、ガゴメコンブの魅力などが多くの方に伝わればと中山さんも願っています。

また、中山さんは「縄文Dohnanプロジェクト」のメンバーとしてもご活躍。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界遺産登録に向けても尽力されています。
縄文人もこの地域で海藻を食べていたようです。

医食同源では、その他にも調味料や、気軽におやつや、おつまみとして食べられる商品なども展開しています。
皆さんも、出汁としてだけではなく、毎日の食事の中に地元の昆布を美味しく取り入れてみませんか?

 

株式会社 医食同源のホームページはこちら



| 2:54 PM | オトノハにのせて |

2021年 03月 08日 UP!

3月8日(月)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、北海道渡島総合振興局 地域創生部 地域政策課 主幹(地域行政担当)の國田 博之さんにお電話でお話をお伺いしました。

國田さんのお名前に聞き覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
前職は日本気象協会で、お天気キャスターとして、FMいるかの番組でもお天気情報を届けてくれていました。
私・佐々木も何度もお話をしています。
実は2015年に北海道の職員に転職し、昨年の4月からは渡島総合振興局にご勤務されていらしたんです。

FMいるかの番組で函館のお天気を紹介下さっていた國田さんも、この地域に住むのは初で、青森の近さに驚いたそう。
あちこちお出かけになって、いろいろな物を食べて、ずいぶん函館生活を満喫しているようです。

稚内の出身で、中学・高校時代を苫小牧で過ごします。
幼稚園の頃には、天気図を書くほどお天気に興味があった、とおっしゃる國田さん。
ある日、NHKの番組の気象情報の中で、ダジャレを言うおじさんを見て驚いたそうです。
まだ子供だった國田さんは、その方をNHKのアナウンサーだと思っていたそうですが、実はその方は気象協会のお天気キャスターで、後にその方とは一緒にお仕事をすることになったそうです。

茨城大学で地震学を学び、卒業後に日本気象協会に就職。
気象予報士、防災士、測量士、ダム管理技士と4つの資格をお持ちです。
北海道は広く、天気予報が難しい地域だそうですが、函館の、特に冬のお天気には自身あり!とのことで、今日この後の天気予報もご披露下さいました。当たるかな??

気象情報は私たちの生命・財産に直結する重要な情報です。
ただ危険が予測されていても、適切な対応が取られないことにより、被害が減らないという現実を情報の伝えてとして歯がゆく感じていたそうです。
実際、予報が当たっていたにも関わらず、大切な命が失われるような事例も発生しています。
防災情報を正しく理解し、適切に対応するためには、情報の受け手である我々道民のレベルアップが必要不可欠。
それを道庁が行うことが最も適切では、と考えた國田さんは転職を決意します。

避難所運営ゲームや、北海Do防災かるたを活用した防災教育にも力を入れています。
國田さんが目指していることが、少しずつ形になってきています。
その他にも、さまざま地域に係るお仕事をされています。

お仕事を離れると音楽を聞いたり(クラシックからポップスまで幅広く!)、図書館に通って古い新聞を読んだりと趣味もさまざまで、オンオフのスイッチを上手に切り替えていらっしゃるようです。

FMいるかでは、今日8日から東日本大震災10年の特別企画を放送します。
11日(木)放送の特別番組には國田さんもご出演下さいます。
是非、今一度この先やってくる「まさか」に向けての備えを一緒に考えてみましょう。



| 2:22 PM | オトノハにのせて |

2021年 03月 03日 UP!

3月3日(水)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、NHK函館放送局 放送部 アナウンサーの上野 速人(はやと)さんにお電話でお話をお伺いしました。

千歳町にあるNHK函館放送局のラジオブースからお電話でご出演下さった上野さん。
昨年秋から函館放送局でお仕事をしています。
ご出身は東京です。
NHKに入局されてからは、熊本放送局を皮切りに福島→札幌→東京→福岡→熊本そして函館と異動があり、北で南で様々なお仕事をして来られました。

私たちラジオの仕事は、「放送の時間以外は何をしていますか?」と聞かれることが多いのですが、アナウンサーの方もやはり、そのような質問をされることが多いそうです。
画面に登場している時間、放送している時間以外にも業務は多岐に渡り、それ以外の時間の方が忙しいくらいです。

企画の提案から始まり、実際に取材を行うまでも幾つもの工程がありますし、取材から放送までにも様々です。
アナウンサーと言っても、話をするだけではなく、その多くの場面で中心的な役割を果たすことになります。
取り上げる話題は、普段の生活を送る中で見聞きしたこと、思いついたこと、何が番組に反映されるか分かりません。
たいへんなお仕事なんです!!

北海道でのご勤務は2003年から2007年の札幌放送局以来2回目。
この時は、ちょうど北海道日本ハムファーターズの北海道移転や、駒大苫小牧高校の甲子園優勝などスポーツシーンで印象的なできごとがありました。そこにも取材を通して深く関わった上野さんです。

NHK函館放送局では、6日(土)から「3.11 あの日の記憶~道南の津波防災に向けて~」と題した展示イベントを開催します。
また、7日(金)には関連番組「防災ラジオ“まさか”は必ずやってくる~大切な人の命を守るために~」を放送します。

上野さんは10年前の震災当時は東京でのご勤務。
当日は翌日に控えた女子バスケットボールのファイナルの取材のために、試合が行われる福島県の郡山市にいました。
練習の取材中に地震が発生し、選手の皆さんと一緒に避難されたそうです。
そこからは、仙台放送局に移動して石巻の避難所などを取材されたそうです。
震災当日の混乱や、直後の状況をご自身の目でご覧になりました。
東京のご自宅との連絡もままならず、ご家族は現地からレポートをする上野さんの姿をテレビで見て無事を確認し、涙したそうです。

上野さんは偶然、出張先で地震に遭遇しました。
今後、災害が発生した場合、私たちはいつ、どこで、その時を迎えるのか、そして何をしているのか誰にも分かりません。
そのためには、さまざまな備えが必要です。
過去を教訓に、未来のその時に向けて何ができるのか。
一緒に考えるきっかけになるイベント、番組になりそうです。

上野さんは函館にいらして、半年ほど。
大好きな温泉に出かけたりと、函館生活を満喫しているようです。
今後、上野さん発のどんな地元情報が届くのか、楽しみですね。

NHK函館放送局のホームページはこちら



| 3:46 PM | オトノハにのせて |

2021年 03月 01日 UP!

3月1日(月)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、箏奏者 宮崎 加奈古さん(号・雅是歌)にお電話でお話をお伺いしました。


『スプリング・コンサート』ゲネプロにて
隣は森脇颯さん(撮影:八木楽器店)

先月の毎週金曜日「和ミュージック」のコーナーでおかけしていた、お箏と洋楽器のユニット「K’s crew」の楽曲が大変好評でした。
そのお箏を演奏されているのが宮崎さん。
先月の「スプリング・コンサート」にもご出演されました。

先月のステージは、宮崎さんにとっても、ホールで大勢のお客様を前に演奏されるのは久しぶりのこと。
もともとご本人曰く「緊張しい」で本番前は緊張するとのことですが、今回はコロナ禍の久々のステージに、いつもとは違った緊張感があったようです。
私・佐々木も当日は会場で演奏を味わった一人ですが、お客様が皆マスク姿のためなのか、いつも以上に会場が静まり返る中で演奏がスタートした印象があります。
宮崎さんはステージから、その静けさと、1人1人がより演奏を楽しもうという雰囲気が伝わってきたそう。

当日は宮崎さんお1人での演奏に加え、お弟子さんの森脇颯(そう)さんとの共演もありました。
小学校1年生から宮崎さんの元で稽古に励む森脇さんは、現在高校2年生。
昨年、教授資格を得ることができる準師範の試験に首席で合格し、雅風歌(まさふうか)という号を持たれました。
森脇さんが通常の十三絃の箏を、そして宮崎さんが昨年が誕生100周年だった「十七絃」(♪「春の海」でお馴染みの宮城道雄が考案した楽器です。)を奏でた二重奏です。
宮崎さんの熟練の技、森脇さんの若々しさ、2つの楽器の音色の違いなど、たいへんに楽しめるステージでした。

コロナ禍で、お弟子さんたちの稽古では合奏ができなくなりました。
マスクをして距離を取っての対面形式で行っています。
皆さん意欲的に稽古を続けているそうです。
宮崎さんは演奏以外にも、様々な団体の事務局を担ったり理事を務めていますが、会議はリモートに切り替わり、パソコンと向き合う時間もあったようです。

「和ミュージック」でお楽しみいただいていた「K’s crew」は、2001年の宮崎さんのコンサート「秋韻」をきっかけに結成されました。
当初はこのステージ1度きりと思っていたそうで、ユニット名もありませんでした。
評判を呼び翌年から活動を本格的にスタート。これまでに2枚のCDをリリースしています。
ユニットのリーダーであり、宮崎さんとは同級生でいらした齋藤晃一さんが手掛けた多くのオリジナル曲もCDには収録されています。
齋藤さんが2018年に亡くなられてからはK’s crewとして、ステージや楽曲製作など新たな活動は行っていませんが、斎藤さんが世に送り出したステキな楽曲は、今もCDで楽しむことができます。

今後は、5月1日にお弟子さん・森脇さんのコンサートが函館市公民館で予定されています。
お箏は日本の伝統楽器でありながら、残念ながら生の演奏を聴く機会は多くはありません。
コロナ禍が落ち着いたら、宮崎さんの演奏をたくさん聞けたら良いなと願っています。

K’s crew 2013年リリースのセカンドアルバム「SECOND」を、
FMいるかをお聞きの方にプレゼントいたします。
 ご希望の方は、お名前・ご住所・電話番号にCD希望と添えて
 oto@fmiruka.co.jp FAX 0138-23-3100までご応募ください。
3月5日(金)いっぱいの受付です。



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