カテゴリ: オトノハにのせて の記事

2021年 03月 31日 UP!

3月31日(水)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



 

11:10~「人ネットワーク」

今日は、作家・まさき としかさんにお電話でお話をお伺いしました。

東京生まれ、札幌育ち、現在札幌在住で作家活動をする、まさきとしかさん。
2007年に「散る咲く巡る」で、第41回北海道新聞文学賞を受賞されます。
翌2008年に「散る咲く巡る」が収録された「夜の空の星の」で本格的に作家デビューを果たし、以後「完璧な母親」「いちばん悲しい」など話題作を続々と世に送り出しています。

子どもの頃は、家にあった「児童文学全集」をよく読んでいた、とおっしゃる、まさきさん。
お気に入りは「若草物語」や「小公女」「小公子」といった名作。何度も繰り返して読んですっかり覚えてしまったようで、読み聞かせをして下さるお父様の読み間違えに気づく程だったそう。
ご自身いわく「文章を書くこと以外のことが、あまり得意ではなかった」そうで、漠然と将来は文章を書く仕事をと思っていたそうです。
実は、中学生の頃ご友人の方と、交換日記のスタイルでSF小説を書き継いでいたそうですが、肝心のタイムスリップのシーンはダメ出しをされてしまい、ご友人の方が書くことになったそう。

少し時間に余裕があった20代の頃に、カルチャースクールの創作教室に通ったことをきっかけに本格的に小説を書き始めます。
有名な編集者の方が講師を務められるということで、先生に会ってみたいという気持ちもあっての受講だったようです。
そこで文章を褒められたことが、現在の作家・まさきとしかさんへと繋がっていくのです。

北海道新聞文学賞を受賞した「散る咲く巡る」は純文学ですが、それ以降はミステリー作品を手掛けられます。
今日のお話しぶりからは想像がつかない、毒気のある人物が登場してくる物語が多くあります。
起きる事件よりも、人間の怖さを感じるような物語。
自分でも気づいていない、己の毒のある一面をえぐり取られたような読後感の作品です。

昨年刊行された最新刊「あの日、君は何をした」(小学館文庫刊)は、2部構成。
連続殺人事件の容疑者に間違われた少年が事故死する一部と、その15年後に全く別の場所で起きる事件(二部)。
その二つが交錯し、繋がりを持った一つの物語として完結します。
実際のできごとから着想を得た部分もあるそう。
さまざまにノートに書き連ねたことを、パズルのように組み立てて行きます。
登場人物は、作中に描写がなくとも出自や生い立ちなどの人物像を作り上げるそう。
休憩時間に散歩をしたり、気分転換しながら物語を綴ります。

現在は、この「あの日、君は何をした」の続編。
そして、道南が舞台となる「重い」長編を手掛けているそうです。完成が楽しみです!!
お酒が好きで、ももいろクローバーZのファンクラブに入るほどのファン「モノノフ」でいらっしゃる、まさきさん。
是非、作品を手に取って、今日のお話と作品とのギャップに驚いて下さい。

まさきとしかさんのTwitterはこちら



| 3:57 PM | オトノハにのせて |

2021年 03月 30日 UP!

3月29日(月)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、今月、函館市立巴中学校を卒業された井上 総さんをお迎えしました。

2018年に的場・光成・凌雲の3つの中学校が統合して誕生した巴中学校。
井上さんは、統合の年に新しい学校の最初の新入学生として入学しました。
新しい制服、新しい校舎で中学校生活を満喫。
バドミントン部に所属し、生徒会長を務めてと大活躍でした。

しかし中学校生活最後の1年はコロナ禍の中時間を過ごすことに。
修学旅行は春の東北から、秋の1泊2日北海道内の旅行に変更になりました。
体育大会は中止になりましたが、学校祭は縮小ながら開催できました。
マスクをしながらではありましたが、合唱コンクールも行われたそうです。
例年とは違う形になったものもありますが、対策をしながら開催できたことも多くあったのが嬉しかったそうです。

そして、迎えた卒業式。
保護者の参加は1家庭1名に限られましたが、YouTubeで配信されて、多くの方に見守られての式になりました。
卒業生の答辞を担当した井上さん。
受験が終わってからの短い時間で、一生懸命に文章を考えました。
当日の出来は、本人曰く「100点!!」なんだそうです。

学校の活動以外にも、様々なことに興味を持って挑戦しました。
小学校5・6年生の頃には函館豆記者に参加しています。
北方領土や沖縄戦について取材をしました。
そこで知ったこと経験したことを多くの人に知ってほしいと、中学校2年生だった昨年度「北方領土に関する全国スピーチコンテスト」に参加します。
これは中学生を対象に、北方領土問題の解決策や返還後のビジョンなどのスピーチを募るもので、昨年度は約6,300点の応募がありました。
1次・2次選考を経て10名が全国コンテストに進みます。
東京の会場で、審査員などを前にスピーチをしたときには、さすがに緊張したそう。
見事、奨励賞を受賞しています。

自転車が好きという井上さん。
勉強の気分転換も兼ねて、遠くは木古内や南茅部本面まで出かけることもあるそうです。
写真も趣味。
自転車をこいで出かけた先で写真撮影をすることもしばしば。
旧戸井線のアーチ橋を収めた写真は「函館の歴史的風土を守る会」が道南の小中高生を対象に実施した「第18回ふるさと写真コンクール」で佳作を受賞しました。

まもなく高校生。
井上さんは函館中部高等学校に進学します。
高校からは春休みの課題が出ているそうですが、入学式の2日後にはテストが予定されているそうで、課題だけやっていても上位にはいけないと、春休み自ら進んで勉強にも取り組んでいるようです。
高校でも、部活や生徒会活動をしてみたい。
自転車では札幌まで行ってみたいとお話してくれました。
将来の夢はお医者さんなんだそうです。

ラジオをお聞きの皆さんに、「北方領土問題に関心を持ってほしいと」メッセージを送ってくれた井上さん。
今後の活躍が非常に楽しみです。



| 9:08 AM | オトノハにのせて |

2021年 03月 24日 UP!

3月24日(水)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、公立はこだて未来大学 4年生の後藤 隆太さん、2年生の吉田 拓夢(ひろむ)さんをお迎えしました。

共に公立はこだて未来大学で情報デザインを学ぶお2人。

後藤さんは宮城県のご出身で、仙台の工業高等専門学校を卒業後、未来大学の3年生に編入しました。
一方の吉田さんは、北斗市ご出身。函館工業高等専門学校を昨年春に卒業し、未来大の2年生に編入しました。
未来大は今年度の編入生から2年次に編入することになったそうです。
出身地や学年の違いはあるものの、編入生という立場にあったこと、またアルバイト先が一緒だったというご縁で、親交を深めています。

コロナ禍で、大学の授業もオンラインになったりと、たいへんなことが多い1年でしたが後藤さんは無事に一昨日、卒業式を迎えられました。
吉田さんは編入した始めの年がこの状況で、登校の機会が少ない、先生や同級生と顔を合わせる機会がほとんどないという状況でしたが、できる範囲で充実の学生生活を送って来られたようです。

これまでも各々作品を手掛けてこられたお2人がこの度、作品展を開催することになりました。
後藤さんはスタジオに出展する作品を持ってきて下さいました。
盆栽に興味を持たれ、陶芸にチャレンジして自ら器も制作した後藤さん。
そこに針金や電子基板をあしらったユニークな作品です。
吉田さんはデジタルアート。
来場者が動き、触れることによって画面に変化が生じます。
2人が共同で手掛けた作品も。
来場者の導線が抽象画のように画面上に表示される作品です。会場に順路はありませんので自由に見て頂いた、ひとりひとりの異なる導線が作品になります。
有志のお仲間の作品展示もあるそうです。

作品展のタイトルは「解釈の相対性」。
作り手の思いはあるものの、見る人には自由に、それぞれの解釈で作品を楽んでほしいとお話下さいました。

会場は、湯川の湯川寺。デジタルの作品がお寺で展示されるというのも楽しいですね。
会期中は、お2人できるかぎり会場にいる予定とのこと。
作品を楽しんだら、是非お2人に感想や、それぞれの解釈をお伝え下さいね。

後藤さんは、来月から社会人に。
就職先に選んだのは、北斗市の喫茶店「豆宝堂」。
未来大の卒業生が喫茶店に就職なんて、今まで聞いたことがありません。
豆のハンドピックなどコーヒーについて学びつつ、商品パッケージを手掛けたりもする予定だそう。
吉田さんは3年生に。
次年度は、お仲間の皆さんと共に学ぶ時間が少しでも多くなると良いですね。

※後藤隆太・吉田拓夢 合同作品展「解釈の相対性」
3月27日(土)~4月3日(土) 11時~17時
湯川寺(湯川町3丁目)にて開催
入場無料



| 2:36 PM | オトノハにのせて |

2021年 03月 22日 UP!

3月22日(月)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、この春に遺愛女子高等学校を卒業した船越 楓華さんをお迎えしました。

久々にスタジオにお客様をお迎えしました。
感染対策をして、私・佐々木も船越さんもマスクをしてのお話です。

船越さんには、これまで2度番組にご出演いただきました。
初登場は一昨年2019年9月。
この年の夏休み、日本青年会議所のJCI JAPAN少年少女国連大使に選抜され、スイス・ジュネーブの国連欧州本部や、スウェーデンなどを訪れた船越さん。
SDGsについての理解を深めました。
海外での研修やプレゼンテーションなどの貴重な体験をお話してくれました。
一緒に活動する仲間を募ってサークルを立ち上げたとことも教えてくれました。

続いてのご出演は、その年の年末。
のちに番組レギュラーとなる、「わらじ荘」下沢杏奈さんと一緒のご出演でした。
サークルの名前が「チーム・ゴラ」(「ゴラ」はスウェーデン語の動詞で「行う」「実行する」の意。)に決まったこと。
「ゴラ」が行うイベントのことなどお話下さっています。

その船越さんが、高校を卒業。
大学進学のために函館を離れることになりました。
3月2日に行われた高校の卒業式は、保護者の出席も可能で、感染対策を取りながらも多くの皆さんに祝福された巣立ちになったそうです。

英語と関わっていきたいという思いから、遺愛の英語科を志望した船越さん。
高校時代の3年間は、客船ボランティアなどの活動から、英語を話すこと以外にも多くのことを学んだようです。
この客船ボランティアは乗船される各国の皆さんにたいへん好評で、船越さんもあるお客様から「あなたをメキシコに連れて帰りたい!!」と称賛され、一緒に船に乗り込みたいと思ったこともあるそうです。

高校卒業をもって「ゴラ」の活動からも卒業となります。
「自分の思いを引き継いでほしい」という気持ちはないそうですが、船越さんを慕う後輩たちが活動を続けていくことになりました。
ただ、そのままの形で続けるのではなく、後輩たちのそれぞれの形でと船越さんが願い、後輩たちもそれに応え、名前を新たに活動していくことになりました。
新しいチーム名は「フューチャリング!」。
未来「Future」の現在進行形です。

船越さんは来週4月1日に函館を発ち、山梨県で大学生活を送ることになります。
大学の場所や名前ではなく、何ができるかで選んだという大学では、国際教育学科で「国際バカロレア」なるものを学ぶことになるそう。
2年生の後期には、北欧への留学も予定されているそうです。

函館を離れての一人暮らしは初めてのこと。
張り切りすぎて、早い段階で引っ越しの準備をしたら、まだ使うものを入れてしまったとか、お料理に自信がなくてという、高校を卒業したばかりの子供らしい一面もお話してくれた船越さん。
「山梨でもきっと黙ってはいられないと思う」という言葉通り、今後の活躍が楽しみです。

※船越さんが函館を発つ前に最後に手掛けるイベントが開催されます(オンライン)。
「同世代のアクティビストに聞く!『学校では教えてくれない地球のリアル』」
3月25日(木)13時から ZOOMでの開催です。
参加対象は北海道の高校生から大学生。
詳しくはInstagramでご確認下さい。



| 3:36 PM | オトノハにのせて |

2021年 03月 17日 UP!

3月17日(水)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、セーブスフットサルスクール コーチの三浦 拓さんにお電話でお話をお伺いしました。

函館出身、フットサル・Fリーグの「エスポラーダ北海道」でキャプテンとしてご活躍された三浦さん。

一昨年2019年に現役を引退し、この4月から函館で小学生向けのスクールを開校することになりました。

三浦さんは小学校4年生でプレーを始め、函館のチームでご活躍。
高校進学時に15歳で函館を離れます。大学卒業後はFリーグに参加。
エスポラーダ時代には、フットサルの日本代表にも選出されています。

早い時期から、将来は指導者となることを意識していたそう。
そして、生まれ育った函館でも指導をしたいという気持ちを持っていたそうです。
それには、三浦さんご自身がこれまでに出会った指導者の影響が大きいようです。
その当時はよく分からなかったことも、今になると理解できることが多くあるそうです。

引退後は、エスポラーダ北海道のコーチや、強豪校・北海道文教大学明清高等学校の女子サッカー部の指導、また昨年は将来のフットサル日本代表GKを育てる、日本サッカー協会(JFA)のキャンプにもコーチとして参加するなど、指導者としての経験も積んでいます。
加えて、この1年間は函館でスクールを開校するために、函館でもたくさんの皆さんとコミュニケーションをとって来られました。

スクールは、函館フットボールパーク(日吉町)のフットサルコートなどを使用し、週に1回のレッスンを行ないます。
学年別に、1・2年生のU-8,3・4年生のU-10,5・6年生のU-12の3クラスに分けて、それぞれの年齢に合わせたレッスンを行ないます。

これまでのプレー経験や性別は問いません。
「必ずしもフットサルの選手を目指さなくても良い」と三浦さん。
ここでスポーツの基礎や、対する姿勢を学ぶことにより、どの分野にも可能性を広げていくことができるのではないでしょうか。
三浦さんご自身、「自分の管理をしっかりすることで、こどもたちに示しがつく」と、引退後もトレーニングを欠かしません。
こどもたちと一緒に走り、プレーしていくそうです。

今後は、女子のクラスを含め、様々な分野にスクールが展開していき、総合スポーツのチームができたらと、抱負をお話下さいました。
函館から、各方面に羽ばたくこどもたちが出てくることを楽しみに、三浦さんの活動を応援したいと思います。

※4月5日(月)函館フットボールパークにて無料体験会を開催します。
16時より、クラスごとに順次開催となります。

詳しくはホームページでご確認下さい。



| 4:08 PM | オトノハにのせて |

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