11:10~「人ネットワーク」
FMいるかでは、感染対策をしたうえでスタジオにお客様をお迎えしています。
今日はお客様に、三浦千代志回顧展実行委員会 実行委員長の菅原 和博さんをお迎えしました。
陶芸家の三浦千代志さんは、昭和28年函館で生まれ。奈良・京都で作陶を学び、九州の窯元で修業した後、函館に戻ります。
市内に窯を構えて数多くの作品を生みだし、全道展や日展などに作品を出品。
多数入選を果たしています。
また、陶芸教室「じゅげ夢(じゅげむ)」を主宰し、陶芸の楽しさを多くの方に伝えてこられました。
昨年、筋萎縮性側索硬化症(ALS)に罹患し、この4月に68歳で亡くなられました。
シネマアイリス代表の菅原さんとは、20代の頃から40年来のお付き合い。
菅原さんが営む喫茶店の常連客だった三浦さんとは、喧々諤々と映画や音楽談議を繰り広げていたそう。
交流を深め、好きなアーティストのライブにも何度も一緒に出掛けられたそうです。
年齢を重ねてもその関係性は変わらず、少年のように語り合ったとか。
菅原さんはじめ、音楽関係の方等さまざまな分野の方と交流を深め、慕われた三浦さん。
親交のあった有志が4月に「送る会」を開催すると、コロナ禍にもかかわらず150名もの方が足を運ばれたそうです。
その後、お仲間が作業場などの片付けを始めるのですが、そこには200点ほどの作品が。
三浦さんが命を削って作り上げた作品を多くの方に見てほしい、手に取ってほしいと回顧展を開催することになりました。
回顧展は、三浦さんのお名前から一文字取って「志」としました。
作品は日常使いできる食器や花器などから日展などに出展した大作まで多岐に渡ります。
回顧展は展示販売の形を取ります。収益は、三浦さんとおばあさん、お母さんが共に眠る「旭ケ丘の家・社会福祉法人函館カリタスの園」と、三浦さんが患ったALSの患者・家族の支援団体「一般社団法人 日本ALS協会」に寄付されます。
是非、暮らしの中で使って、三浦さんの陶芸に掛ける思いも感じていただけたらと思います。
回顧展は9月5日(月)~11日(日)まで
函館市本町 無印良品シエスタハコダテ3階 OpenMUJIにて開催。
10時~17時(最終日のみ16時まで)