11:10~「人ネットワーク」
FMいるかでは、感染対策をしたうえでスタジオにお客様をお迎えしています。
今日はお客様に、RAVVast(ラヴァスト)奏者のSAYOさんと、ピアニストの宮腰 史江さんをお迎えしました。
RAVVastは2013年に、ロシアのメーカーが発表した新しい楽器です。直径50㎝、重さが7kg。UFOのような、大きなどら焼きのような形で、打楽器でありながら音階を奏でることができます。
この楽器の奏者として活動するSAYOさんは、現在は旭川にお住まいですが函館とは深い関りがあります。
北海道教育大学函館校への進学のため、高校卒業後に函館にやってきたSAYOさん。大学在学中には、第22代の「ミスはこだて」となり、市内の各種イベントに参加、また各地で開催される物産展で函館をPRして下さいました。
卒業が迫った頃からは、NHK函館放送局のレポーターとして活躍されます。当時のお名前は谷口紗代さんです。
宮腰さんも北海道教育大学函館校のご出身。ピアノ先行で大学・院と進まれます。
その後、SAYOさん同様NHK函館放送局でレポーターを務められます。旧姓は田村さんです。
ウェディングプランナーとしてお仕事をされていた時期もあり、私・佐々木は宮腰さんが担当される婚礼の司会で、何度もご一緒させていただきました。
NHK時代、机を並べ、お仕事をされていたお2人は、その後もずっと交流が続きます。
そんな中、SAYOさんを「髄膜脳炎」という大病が襲います。病を通して癒しの大切さを痛感したSAYOさんは、癒しの音色を奏で、尚且つ持ち運びができる楽器はないかとRAVVastにたどり着きます。
しかし、日本では楽器が手に入らなければ、奏者も数えるほどしかいません。
インターネットで楽器を注文するも、本当に届くか不安な時間を過ごし、その後も直接指導を受ける機会がない中、独学で演奏を習得します。
音楽経験がほとんどなかったSAYOさんですが、わずか2年程の間に、曲作りを始め、演奏活動を行い、CDも2枚リリースと驚きの展開です。
その2枚のアルバムに、ピアノ演奏で参加されているのが宮腰さん。編曲も担当されます。演奏家として、また指導者としてピアノに長く携わってはいますが、初めてのことばかり。SAYOさんのペースに乗せられ、戸惑いながらだったようですが、CDには息がぴったりのお2人の演奏が収められています。
現在は3枚目のアルバムを鋭意制作中。SAYOさんは今回、そのアルバム制作合宿のための来函です。
10月1日(土)には、函館初ライブも開催予定。今後のお2人の活動から目が離せません。