11:10~「人ネットワーク」
FMいるかでは、感染対策をしたうえでスタジオにお客様をお迎えしています。
今日はお客様に、北海道立函館美術館の学芸員 田村 允英(まさひで)さんをお迎えしました。
今年の4月に函館の美術館に着任された田村さん。
道立旭川美術館、そして今年3月までは札幌の北海道立近代美術館にご勤務をされ、函館は3館目です。
ご出身は広島県で、お仕事が決まるまで北海道に来たことはなかったそう。
気候も含めて函館を気に入って下さっているようです。
20世紀のドイツ美術に携わってこられ、近代の西洋絵画がご専門です。
現在、美術館で開催中の「魅惑の西洋近代絵画」は、まさに田村さんのご専門分野。見どころを熱く語っていただきました。
今回の作品は、「笠間日動美術館コレクション」です。
銀座の老舗画廊「日動画廊」が創業者の出身地である茨城県笠間市に設けた美術館で、画廊ならではのユニークな作品を収集しています。
中でも、今回の展覧会のポスターに使用されている、ルノワールの「泉のそばの少女」は、館長が長く自宅の応接間に飾っていたという、館の自慢の1枚。青や黄色も見える少女の肌の色が印象的な作品です。
マティスの「ジャズ」シリーズはカラフルな色彩が目を引きます。一挙20点の展示です。
その他、モネ、ピカソ、ユトリロ、藤田嗣治(レオナール・フジタ)などの作品が並びます。
非常に見ごたえのある展覧会です。
会期中には、学芸員さんによる「見どころ解説」も行われます(8月20日、9月3日、17日)。
鑑賞と合わせてお聞きいただくと、より作品が楽しめるのではないでしょうか?
更に月に1度美術館で開催の「美術映画会」は、今月がモネ(8月21日)、来月がルノワール(9月18日)ですので、こちらも併せてご覧いただくのもおススメです。
更には、「ハコビ・アトリエ」として、マティスの「ジャズ」風にコラージュした“うちわ”を制作する「マティスなうちわを作ろう!」を21日(日)まで開催中。
カウンターにお声がけ下さい。
美術館の次の展覧会は書です。
「金子鷗亭と中野北溟」と題し、北海道の書道界の2大巨匠を取り上げます。
更にその後、年末からは田村さんご担当の「道南美術のクロニクル」。
地元ゆかりの作家の作品を堪能できます。
是非、感染対策をして美術館にお出かけ下さい。
「魅惑の西洋近代絵画」
9月25日(日)まで開催中。
9時30分~17時(最終入場16時30分)
休館日 月曜日(9月19日は開館、翌20日休館)
一般 1,200円 高大生 700円 中学生以下 400円 小学生以下 無料
※「見どころ解説」「美術映画会」ともに14時から講堂にて開催。参加無料。
人数に限りがあります。13時より整理券配布。
北海道立函館美術館ホームページは、こちら からどうぞ。