11:10~「人ネットワーク」
FMいるかでは、感染対策をしたうえでスタジオにお客様をお迎えしています。
今日はスタジオに、ロシア極東連邦総合大学函館校 ロシア地域学科 3年生の上野 真由さんをお迎えしました。
学校は「ロシア極東大学」と市民の皆さんに親しまれています。
2年制の「ロシア語科」と4年制の「ロシア地域学科」があります。
先週末から冬休みが始まりました。
上野さんは地元・函館の出身。
困難な状況に身を置いて自分を高めたいと、あえてあまり馴染みのないロシア語を学ぶ学校を進学先に選びました。
入学時からのコロナ禍で、オンライン授業の時期もある中、ロシア語やロシアの文化、文学など幅広く学んできました。
入学前に既に独学で、また他大学でロシア語を学んでいる同級生もいたそうで、授業の際は戸惑いもあったそう。
ただでさえも普段の生活では耳にする機会の少ないロシア語。
独特な形のアルファベットは英語の26よりも多い33あります。
授業を重ねるごとに、文法の法則も身に付いていったそう。
3年生にもなると、ほとんどの授業がロシア語です。
極東大学では、ロシア・ウラジオストクの本学への留学実習が卒業の必須条件です。
ロシア地域学科の学生は、通常3年次に3か月間滞在をするのですが、コロナ禍で一昨年は実施できませんでした。
状況が落ち着いた昨年、前年行けなかった4年生と3年生が同時に期間を1か月に短縮して実施しています。
コロナ禍に加え今年は、ロシアによるウクライナ侵攻のためロシア留学は事実上困難に。
上野さんも留学は難しいかな?と思っていたそうですが、目的地をキルギスに変えて実施することができました。
キルギスは中央アジアの国ですが、旧ソ連の構成国で現在でもロシア語が公用語です。
キルギスの気候や食など、ほとんど情報を得られず出発。
しかもドバイ経由という長距離移動でした。
到着した9月上旬は、連日30℃を超えていたそう。
海がない国で、食事が日本とは違い、その点は苦労したそうですが、充実の日々を過ごしたようです。
毎年製作される極東大学のカレンダーには、学生や職員の皆さんが現地で撮影した写真が用いられます。
来年2023年版には上野さんがキルギスで撮影した写真も3枚採用されています。
日本とは異なる風景が興味深いです。
冬休み中は、論文に取り組むという上野さん。
春には4年生となり今度は卒業論文が待っています。
学生生活もあと1年ちょっと。
極東大学やキルギス留学実習で学んだことを糧に大きく羽ばたいて欲しいですね。
ロシア極東大学のカレンダーは1部500円で販売しています。
収益は学生食堂を利用する学生に対して昼食代の一部を助成することに活用されます。
購入・お問合せは、現在冬休み中のため1月10日以降にお願いします。
詳しくは HP をご覧ください。