11:10~「人ネットワーク」
緊急事態宣言が解除となり、今日からスタジオにお客様をお迎えできることになりました。
引き続き、スタジオの消毒など感染対策をしたうえで、放送をお届けしていきます。
今日は、お客様に株式会社 五島軒 代表取締役社長の若山 豪さんをお迎えしました。
9月1日に、歴史ある五島軒の5代目社長に就任された若山さん。「社長」と呼ばれるのには、まだまだ慣れないとお話下さいました。
「将来なりたいものは?」との問いに、幼稚園の年中さんの時には「ウルトラマン!!」と答えたそうですが、それが年長さんになると「五島軒の社長」に。子ども心に、周りの空気を察していたのかもしれませんね。
高校卒業後、函館を離れて東京の大学に進学します。この時には、まだ後に函館に帰り五島軒で働くことは決めていなかったそう。卒業後は、物流の大手企業に就職します。
20代半ばの頃に、おじい様に当たる三代目が亡くなり、五島軒事態も世の中の流れの中で転換期を迎えるときに、函館に帰ることを決意されます。
ちょうど、東日本大震災が発生した時期。いろいろなタイミングが重なりました。
ただ、すぐに五島軒の勤務とはなりません。さまざまな場所で経験を積むことになります。始めに向かったのはアメリカ。レストランと聞いていたはずが、まさかのお蕎麦屋さん。メキシコ人のスタッフに怒られながら必死でお蕎麦を茹でていたそうです。
帰国後も国内の洋菓子店などで研修を行い、函館に戻ってからは工場勤務も経験しました。
五島軒以外で経験を積んだこと、工場などで従業員の皆さんと一緒に汗を流したこと。さまざまな積み重ねが、現在の仕事をする上でも力になっているようです。
1879(明治12)年創業の五島軒は、創業142年。この間に幾多の大火、戦争も2回ありました。その後は、宴会や結婚披露宴が年に300件もあったことも。
時代や環境の変化に順応しながら、これまで多くの人に支えられ年月を重ねてきました。
若山さんは、社長就任に当たり、「感謝と変革」という経営理念を掲げました。
現在は、地元の企業や特産品とのコラボレーションなど新たな商品も展開しています。
長い歴史を踏まえ、新たな一歩を踏み出す五島軒。是非、地元の皆さんも気軽に、伝統の味をお楽しみ下さい。
五島軒のホームページはこちらから