11:10~「人ネットワーク」
マスクの着用、スタジオ内の換気、消毒を徹底してお客様をお迎えしています。
今日はお客様に、市立函館博物館 学芸員の佐藤 智雄(のりお)さんをお迎えしました。
今週27日の火曜日、函館の大船遺跡と垣ノ島遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されました。
その瞬間をご自宅のテレビの前で迎えたとおっしゃる佐藤さん。考古学がご専門の学芸員さんとして、市立函館博物館で縄文に関する展示を担当して来られました。
今年度の企画展は「大船・垣ノ島遺跡と世界遺産」。大船・垣ノ島の両遺跡からの出土品をはじめ、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の中から、北海道にある遺跡から出土された資料の展示もあります。
土偶と言うと、中空土偶(カックウ)を思い浮かべる方も多いでしょうが、実は大きさや形状はさまざま。表裏で表情の異なる(頭部のみなので、どちらが表でどちらが裏かは不明ですが)「双眼土偶」。板状の「板状土偶」など、この地域で出土したいろいろなタイプの土偶をご覧いただけます。「縄文人ってこんな顔だったのかな」「知り合いに似てるな」なんて、ご覧になっても面白いかも知れませんね。
遺跡からは炭化した木の実なども見つかっています。貝塚の出土品も含めて、食生活もうかがい知ることができますので、どんな風にたべていたのか想像するのも興味深いですね。
スプーン形の土製品も出土しています。土器から、そんな道具を使って食事をしていたのかも知れませんね。
世界遺産の構成資産は、このエリアでは大船・垣ノ島の2つの遺跡ですが、函館周辺には数多くの遺跡があります。今、皆さんがいるあたりも実は遺跡かも?
またそこからは、多くのユニークな遺物が出土しており、博物館や資料館で見ることができるものも数多くあります。
現在、それらの遺跡や博物館・資料館を巡るスタンプラリーも開催しています。スタンプを集めて応募すると抽選で豪華賞品が当たります。また各施設で来館者限定のミュージアムカードももらうことができます。ご家族でドライブがてらいかがでしょう?
是非、この機会に縄文巡りを楽しんでみませんか?その際、お時間がありましたら是非、学芸員さんの解説も聞いてみて下さい。お気軽にお声を掛けてみて下さいね。
「大船・垣ノ島遺跡と世界遺産」は、函館公園内の市立函館博物館で開催中。
9月26日(日)まで。(8月9日と9月20日を除く月曜休館)
9時~17時(最終入館16時30分)
一般 500円、大学・高校生 300円 小・中学生 100円
(各種割引制度等あります。来館の際は年齢等証明できるものをお持ちください)
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