11:10~「人ネットワーク」
今日はお客様に、市立函館博物館 学芸員の内田 彩葉(あやは)さんをお迎えしました。
函館公園の中にある市立函館博物館。今年度の企画展「外国人が見たみなとまちHAKODATE」が、現在好評開催中です。
その担当が内田さん。博物館の学芸員となって4年目。初の担当企画展です。
1854年の日米和親条約による開港以降、多くの外国人が訪れるようになった箱館。
箱館では、その外国人から多くのことを学びました。街の発展に寄与し、現在の函館に繋がっている部分も数多くあります。
外国人の中には風景や街の様子をスケッチや手記に残した人もいます。それらを歴史的な出来事とあわせて、彼らの見た風景や感銘を受けたもの、関連資料などが展示されています。
外国人の目に、当時の箱館はどのように見えていたのでしょう。
箱館戦争の最中に箱館にやって来て、戦闘の様子を函館山から見ていたスコットランド生まれのジョン・ウィル。
健康のための転地療養で様々な国を訪れる中、函館にも滞在したイギリスの女性旅行家イザベラ・バードのコーナーも設けられています。
また、英国領事ユースデンの提唱によって開園した函館公園と、その中に設けられた開拓使函館仮博物場(現在の博物館)に関する貴重な資料も見ることができます。
非常に興味深い展示です。
企画展を担当した内田さんは帯広のご出身。小学生の頃に大河ドラマで見た新撰組に興味を持ち、中学校の修学旅行で函館を訪れて五稜郭を見たときに、いつか函館にという思いを持たれたそう。
新選組の痕跡が各所に残る京都で大学時代を過ごし、卒業後に函館市役所に入庁。一般職を経て博物館の学芸員となり4年目です。
9月17日(日)には、内田さんによる企画展の展示解説があります。
9月24日(日)には、博物館全館を各学芸員さんが案内する展示解説も行われます。
その他、博物館では各講座も開催されます。
ぜひ、博物館で現在に至る函館の様々な資料をご覧ください。
企画展は10月15日(日)まで。詳しくはHPをご覧ください。
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