11:10~「人ネットワーク」
FMいるかでは、感染対策をしたうえでスタジオにお客様をお迎えしています。
今日は、七飯中学校 1年 村本 優(ゆう)さんとのお話をお届けしました。
村本さんは、函館地方法務局などが主催する今年度の「全国中学生人権作文コンテスト函館地方大会」で、最優秀賞となる「函館地方法務局長賞」を受賞しました。
学校が冬休みの先週、スタジオで収録を行いました。
冬休みは、部活の吹奏楽、習い事のドラム、所属しているバレーボールチームの練習、更には学校の課題と、忙しい毎日を送っているそうです。
昨年4月に中学校に入学してからのことも、いろいろとお話してくれました。
学校行事は無事に行われたそうですが、その中でも印象的だったのは学校祭の合唱コンクール。
クラスメートの勧めで指揮者に立候補し、クラスは学年の最優秀賞、村本さんは指揮者賞を受賞しました。とても仲の良いクラスで、まとまり良く練習に臨めたそうですよ。
吹奏楽部では、ホルンを担当しています。
中学校から始めましたが、夏のコンクールメンバーに選ばれました。
金賞を受賞し全道大会に出場。札幌のKitaraで演奏しました。
毎日、ハードスケジュールながら充実した学校生活を送っているようです。
小学校時代は野球やダンスも頑張っていたアクティブな村本さんですが、5歳の頃に病気で臓器を摘出する手術を経験しています。
「知ってもらうこと」と題した今回の作文は、自分自身の経験を綴ったものです。
放送では、その作文を朗読してくれました。
手術後、薬の副作用で髪の毛が抜け、体はやせて動くのもやっとの状態で、嫌われてしまうのではないかと不安に思ったこと。クラスメートが明るく迎えてくれたり、運動会の時に手を貸してくれたりしたこと。修学旅行や体育の授業などの時に、気を遣って声を掛けてくれるのが嬉しかったことなどが、いきいきとした言葉で書かれています。
中学校入学時には、病気の話を先生から他の生徒にしてもらいました。
今までご自身は、病気・障がいでいじめにあったことはないそうです。
差別される人のことをもっと知り、想像することが差別をなくすことに繋がる。差別のない社会にしていきたい、と作文は結ばれています。
現在、作文は函館地方の代表として中央大会にも出品されています。
今現在、具体的な将来の夢はないそうですが、趣味はたくさんあり、それが夢に繋がれば、とお話してくれました。
また、皆さんに是非知ってほしいこととして「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を紹介してくれました。
病気の子どもとその家族のための滞在施設で、100%寄付で運営されています。
村本さんの東京での手術の際も家族の支えになってくれた場所です。
今も診察で東京を訪れる時には宿泊しているそう。
マクドナルドのレジカウンターに募金箱が設置されていますし、紙袋のQRコードからもネット募金ができます。
今頑張っている病気の子どもたちのために、募金してもらえたら嬉しいとお話下さいました。
未来が無限にキラキラと輝いていました。ステキな夢が見つかりますように。