11:10~「人ネットワーク」
FMいるかでは、感染対策をしたうえでスタジオにお客様をお迎えしています。
今日はスタジオに、JICA北海道 函館デスクの京野 宏美さんをお迎えしました。
JICA(独立行政法人 国際協力機構)北海道の国際協力支援員として2020年に函館に赴任して来られた京野さん。
コロナ禍で、世界で活動する海外協力隊の隊員全員が途中帰国を余儀なくされた時期もありますが、現在は派遣に関わる事業が再開されています。
海外協力隊に関して、また防災など京野さんはさまざまに情報を発信しています。
景勝地として名高い宮城県の松島町のご出身。
2011年の東日本大震災当時、松島町のご実家から1時間ほどの仙台に通勤していた京野さんは、職場で被災します。
ご家族との連絡がなかなかつかず、ご家族や家が無事なのか分からない状態で、自宅へ向かって車を走らせたそう。
渋滞する中、道路に面した建物の中から大声で車列に向かって叫ぶ人の姿がありました。
津波がくることを伝えてくれていたのです。
車を降りて津波を逃れ、その後、浸水を免れた車で自宅に到着したのは出発から6時間ほど経ってからのことでした。
それから数年経ち、大掃除をしていた京野さんが見つけたのがJICAのパンフレットでした。
それまでも国際協力のボランティアをしていたことから、震災の経験を広く海外に向けて発信できないかと考えた京野さんは、「自分にできることはないか」とJICAに問い合わせます。
地元・松島町のお隣の東松島市でJICA東北の地域復興推進員として活動することになりました。
函館にいらしてからも、ご自身の被災や、地域復興支援員として活動した経験をもとに多岐に渡る活動をしています。
函館では、技能実習生など多くの外国人の方が生活をしています。
昨年8月の大雨の際には、スマートフォンが警告音を発しているものの、日本語で表示される防災避難情報の内容が分からずに、ただただ怖い思いをされた方も多かったそう。
外国人が直面する言葉の壁を壊すための「やさしい(優しい・易しい)日本語」のポイントも教えてくれました。
「はっきり言う、最後まで言う、短く言う」の頭文字をとって「はさみ」の法則です。是非、皆さんも心掛けてみて下さい。
海外協力隊に関する取り組みとしては、来月写真展の開催が予定されています。
函館エリアは、かつて海外協力隊として活動した経験があるOB・OGの方が積極的に活動しています。
派遣された国で撮影された写真とともに、隊員が綴った文章も展示します。
協力隊に関する各種パンフレットも配置されますので、是非お出かけ下さい。
JICA海外協力隊展示2023in函館
世界も日本も元気にする道南ボランティア写真展
2月14日(火)~20日(月)
函館コミュニティプラザGスクエア フリースペースにて開催
9時30分~21時(最終日のみ17時まで)
入場無料・予約不要
※京野さんのJICA函館デスクは、元町・北海道国際交流センター(HIF)内にあります。
JICA函館デスクのサイトは こちら からどうぞ。