11:10~「人ネットワーク」
今日はお客様に、北海道立函館美術館 学芸課長の大下 智一さんをお迎えしました。
この春に北海道立近代美術館(札幌)から函館に来られた大下さん。
函館美術館でのご勤務は7年ぶり3度目。通算では21年になります。
もともとご出身が函館で高校卒業までを過ごされていますので、合計すると函館生活は40年近くになります。
そんな大下さんが担当されているのが、現在開催中の「新・山本二三展」。山本二三は、日本を代表するアニメーション美術監督・背景画家の一人です。
これまで、スタジオジブリの「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」、細田守監督作品「時をかける少女」、新海誠監督の「天気の子」など、数多くの人気作に関わってこられました。
今回の展覧会では、これまで手掛けた背景画や制作過程で生み出された未公開のイメージボード、制作用具など220点ほどが並びます。
アニメーション作品以外にも、故郷・長崎県の五島を描いた作品、函館会場描きおろしの「陽春の箱館奉行所」も見ることができます。
4月29日のスタート以来、老若男女問わずたくさんの方が足を運び楽しんでいるようです。
展覧会を見ると、手掛けた映画作品を見たくなる方も多いのでは?
5月13日(土)には「時をかける少女」の特別上映会も開催されます。
また、5月20日(土)からは、「佐々木美智子写真展―出逢いー」が開催されます。
1934(昭和9)年に根室市で生まれた佐々木さん。函館でも生活をされていたことがあります。札幌を経て東京へ。東京総合写真専門学校で写真を学び、後に新宿の飲み屋街「ゴールデン街」でお店を経営し、名物ママとして親しまれました。
今回の写真展は、ゆかりの地である札幌、函館、そして故郷・根室を巡回しての開催。根室で撮影した写真、日大全共闘に同行して撮影した写真など100枚ほどが、コピー用紙に印刷され、美術館のエントランススペースに展示されます。
現在89歳の佐々木さん。初日20日はご本人が来場してのアーティストトーク、更には親交のあるミュージシャンによるミニライブも予定されています。
展示の観覧、アーティストトーク&ミニライブは全て無料です。
異なる魅力を持つ二つの展示。更には常設展示もご覧いただけます。
是非、美術館にお出かけ下さい。
「新・山本二三展」は6月25日(日)まで。
一般 1,300円、高大生 800円、中学生 500円
リピーター割引など各種割引制度があります。
「佐々木美智子写真展」は、5月20日(土)~28日(日)
入場無料
9時30分~17時(16時30分までにご入場下さい)
月曜休館
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