13:30~ ポールスターショッピングセンター
台風21号の影響で、風が強く冷たい雨。外気温はいるか号の気温計で6度。
今日から港町のポールスターショッピングセンター1階B棟イベントスペースで
始まった「舞鶴引揚記念館全国巡回展in函館」にお邪魔しました。
台風対応のため来函できなかった舞鶴市の多々見市長に代わって、
舞鶴市産業振興部産業創造室 岡野昌和室長にお話を伺いました。
函館も昭和25年位まで引揚港でしたので、
当時の様子を記憶されている方もいらっしゃるのではないかと思います。
舞鶴は昭和25年以降国内唯一の引揚港となり、シベリア抑留者のほか、
大陸からの引き揚げ者が日本での新しい生活の第一歩を記した所です。
そのため、全国から引揚当時の様子がわかる貴重な資料が多く寄せられ、
それを展示し、引き揚げの史実を後世に広く伝えたいと「舞鶴引揚記念館」が
作られました。
それらの資料を、より多くに人に見て、知ってほしいと、
年に数回全国巡回展を行っています。記念館が収蔵する資料の中には、
ユネスコの「世界記憶遺産」に登録された貴重な資料もあり、
今回の函館巡回展でもレプリカが展示されています。
その一つが、シベリア抑留中、紙の代わりに白樺の皮を使い、
空き缶をペン先に加工して、ストーブの煤を水に溶かして
インク代わりにして抑留中の想いを綴った「白樺日誌」。
そのほか、収容所の様子を描いた「スケッチブック」も。
いずれも、厳しいソ連の監視の目をかいくぐって、
命がけで日本に持ち帰ったものです。これらの資料を前にすると、
言葉もなく涙が流れてきます。
このほか、「岸壁の母」のモデルとなった方が息子に送り続けた手紙、
抑留中に日本で待つ家族とやりとりしたハガキなどが展示されています。
また、函館市の引揚事業に関する資料や
当時の援護寮の写真なども紹介されています。どうか、お出かけください。
これを機に、おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんに戦争のこと、
戦後の生活について話すきっかけになることを願っています。
・舞鶴引揚記念館全国巡回展in函館
会場:ポールスターショッピングセンター1階B棟イベントスペース
日時:10月29日(日)まで。入場無料