11:10~「人ネットワーク」
今日は、株式会社 矢野旅館 代表取締 工藤 夏子さんにお電話でご出演いただきました。
松前町の矢野旅館の女将を務める工藤さん。
コロナ禍で松前町も観光客減など大きな影響が出ましたが、今年は3年ぶりに「さくらまつり」が開催されるなど、徐々に賑わいが戻りつつあるそうです。
ゴールデンウイークには、お花見にたくさんの方が訪れました。
自動車専用の「函館江差自動車道」が、木古内まで延伸したことで、松前がぐんと近くなったと感じた方も多いようです。
連休中、夏子さんはひたすら、海苔を焼いていたとか。
松前の美味しい寒海苔を贅沢に使ったお弁当は、海苔を段々にすることから「海苔だんだん」と呼ばれています。
これは、旅館内のレストランでも人気メニュー。
今はテイクアウトや、冷凍にしての通信販売も行っています。
海苔は生海苔で作るため、食べる前には焼かなくてはなりません。
それも、工藤さんの重要なお仕事です。
旅館の女将としては勿論、地域でも様々にご活躍の工藤さん。
オンラインの会議などもこなしながら、手掛けていたのが土蔵の改築。
来月オープンというところまで、やってきました。
この蔵は、1831(天保2)年に建てられたものです。
代々、松前藩の船である「長者丸」の船頭を務めてきた松本家の初代・松本金蔵によって建てられ、今年で築191年という歴史のあるものです。
文化財のため釘が打てない等の制約がある中、計画段階からじっくりと時間をかけて取り組んできました。
この土蔵を再利用するためのリノベーション。
その工事の様子を動画などでSNSにアップしてきました。
内装は「北前船」をコンセプトに、船箪笥や糸まき、北前船で松前に運ばれてきた焼き物などの器類他、蔵に所蔵されていたものを展示するそう。
名前は「居見世茶蔵(Sakura)」。「居見世」とは、江戸時代の座って食事をする場所のことです。
夜は旅館宿泊のお客様がゆったりと食事を楽しめる場所となります。
それ以外の時間は、喫茶・ランチ営業で、美味しいコーヒーや、松前の皆さんが大好きな豆腐料理を中心とした郷土料理を提供します。
朝は8時からの営業。朝からゆっくりとコーヒーを、何ていうのも贅沢ですね。
松前は言わずと知れた桜の名所ですが、夏の「あじさい祭り」もコロナ禍以前は毎年の恒例。
今年は開催予定です。
特に藩屋敷の「浮き紫陽花」は、昼も夜のライトアップも見逃せません。
マグロもウニもまもなく漁期を迎えます。
これからの季節も、見どころ美味しいものがいっぱいの松前町。
是非、お出掛け下さい。
「居見世茶蔵(Sakura)」
7月7日(木)プレオープン
7月16日(土)本オープン
8時~17時、水曜定休(予定)
※詳しい営業はSNS等でご確認下さい。
席数に限りがあります。お食事等ご希望の場合は予約をお勧めします。
感染対策をしてお出掛け下さい。
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