11:10~「人ネットワーク」
FMいるかでは、現在の函館近郊の感染状況を踏まえ、生放送でのゲスト出演を当面の間、見合わせることとしました。
お客様はお電話でのご出演となります。
今日は、青森市小牧野遺跡保護センター 縄文の学び舎・小牧野館 館長の竹中 富之さんにご出演いただきました。
昨年、函館の垣ノ島・大船の両遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されました。
この遺跡群は、北海道と青森県・秋田県・岩手県にある17の構成資産と2つの関連資産からなるものです。
小牧野遺跡はその構成資産のひとつ。
青森駅、また新幹線の新青森駅からはともに30分程度の青森市郊外にあります。
3重(一部4重)の環状列石(ストーンサークル)を擁する遺跡です。
注目はその石の積み方。
楕円形の石を縦に置き、その両側に平らな石を数段積み重ねています。
まるで石垣を築くように並べられる縦横交互の列石は全国的にも珍しく「小牧野式」配列(配石)とも呼ばれています。
見学の際は、サークルの中央部に入ることもできます。
遺物の代表は「三角型岩板」。祭祀的な要素が強いものと考えられています。
小牧野遺跡や、小牧野館は一般社団法人 小牧野遺跡保存活用協議会は指定管理者となり運営しています。
民間の運営ということで、さまざまな面白い取り組みも行われています。
出土品の「クマ型土製品」をモチーフにした、小牧野遺跡PRキャラクター「こまっくー」は、イベントに着ぐるみが登場すると、子どもたちにも大人気。
コロナ以前は、イベントも多く実施し、ユニークなところでは、遺跡での大声コンテストが大好評でした。
グッズもユニークなものが多くあります。
同じ青森県から出土している遮光器土偶の頭部をイメージしたニットキャップや、遮光器部分をイメージした遮光器土偶メガネ。
遮光器土偶けん玉「シャコケン」なんていうものもあります。
小牧野遺跡の出土品を描いたカップに環状列石をイメージしたシリコン蓋をセットしたマグ&キャップなど、遊び心いっぱいのグッズがミュージアムショップに並びます。
竹中さんは青森県のご出身。
東京でミュージシャンをしていたこともあるそうです。
音楽に関するミュージアムの責任者を務めていたご経験と、更には輸入雑貨を商っていた際に巡った世界の遺跡などへの興味関心から、現在のお仕事にたどり着きました。
函館からは、新幹線で日帰りも容易にできる青森です。
感染対策をして、遺跡やセンターの見学はいかがですか?
小牧野遺跡やセンターについて詳しくは HP をご覧ください。