11:10~「人ネットワーク」
消毒・換気など感染対策をしたうえで、スタジオにお客様をお迎えしています
今日はお客様に、ロシア極東連邦総合大学 函館校 教授のスレイメノヴァ・アイーダさんと、事務局 大渡 涼子さんをお迎えしました。
アイーダさんは函館にいらして5年程。大学では、ロシア文学史を中心に、文学史を理解するために基本となるロシア語や文法など幅広く授業を受け持っています。
大学の授業の中にはロシア語で進められるものもありますが。アイーダさんは日本語で授業を行うそう。学生たちはアイーダさんから多くを学び、またアイーダさんも学生に質問をしたり、学生を通じて知ることがあったりと、相互にコミュニケーションを取りながら授業を行っています。
日本の文学に触れ、これを日本語で読んでみたいと学びを深められたアイーダさんですが、もともとは科学を専攻し、研究所でお仕事をしていた時期もあるそう。
国の情勢などから、そのままその道を進むことが困難となり、大学に入りなおして出会ったのが日本の文学でした。
大学のプログラムにはロシアへの留学もあります。昨年は、コロナ禍で思うように行きませんでしたが、今年度は出発することができました。充実の学びの期間を経て、先ごろ帰国の途に就き、現在は成田近郊で待機期間中なんだそうです。
アイーダさんはご自身の経験からも、実際にさまざまなものを自分の目で見て、自分が学んできたことの理解の具合を確認するためにも、留学は有意義とお話下さいました。
今年、世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」を、多くの皆さんに楽しんでほしいと、さまざまな活動を展開している「縄文DOHNANプロジェクト」では、現在『縄文紙芝居』の多言語化に取り組んでします。
ロシア語翻訳を担当したのが、こちらの大学の学生さんたち。アイーダさんはじめ、先生たちがサポートをしました。
先日、紙芝居の朗読がNCVで収録されました。朗読を担当したのは1・2年生。紙芝居の中には、まだ学習していない単語なども出てくるそうで、発音なども先生の指導のもと一生懸命に練習し、収録はスムーズに進みました。
大学では、毎年ロシアの街並みなどの写真が用いられるカレンダーを制作しています。1部500円で販売され、収益は学生のために役立てられます。
クリスマスの時期にイルミネーションで飾られる街や、おなじみの「赤の広場」「エルミタージュ美術館」「エカテリーナ宮殿」など、留学期間の学生さんや、大学の職員の方が撮影された写真が使われています。
来年のカレンダーは、コロナ禍のためこれまでに撮影された写真が使用されましたが、再来年のカレンダーには、先ごろ帰国した皆さんが撮影した写真も登場予定です。
近くて遠い国と言われるロシア。極東大学や学生の皆さんの活動を通じて、このように身近に感じられる機会があるのが嬉しいですね。
カレンダーは、大学で購入できます。郵送も可能です。
詳しくは、0138-26-6523にお問合せ下さい。(冬休み、年末年始休暇で繋がらない場合があります。)
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