2021年2月15日、カテゴリ「オトノハにのせて」の記事

2021年 02月 15日 UP!

2月15日(月)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日は、作家 櫻田 智也さんにお電話でお話をお伺いしました。

北海道在住の作家・櫻田さん。
小学校5年生から高校卒業までを函館の学校で過ごし、現在も道南にご実家があります。
実は、私・佐々木とは函館市立的場中学校時代の同級生。
生徒会長だった櫻田くん(私の中では「くん」です!)は、成績優秀でありながらユーモア溢れる少年だったと記憶しております。
その彼が卒業から30年程経った現在、作家として本を出版しているというのは、驚きもありつつ、「彼ならば・・・」と、どこか納得できる感じもあります。

手掛けているのは短編のミステリー。
ミステリーは大学時代に随分たくさん読まれたそうです。
特に好きだったのが、直木賞を受賞している泡坂妻夫さん。
一度、電車の中でばったりお会いしたことがあるそうです。
理系の学生だった大学時代にも、小説を書いたことがあるそう。
賞に応募するも、当時は評価は得られず、会社員としての日々を送っていたそうです。

ちょうど10年前に発生した東日本大震災。
櫻田さんは当時、岩手県にお住まいで被災されます。
その震災も、人生の転機の一つになったようです。
翌年、仕事の関係で参加していた講習会で講義を聞いている時に、突如としてミステリーの筋を思いついたそう。
その時に書き上げた作品は残念ながら選に漏れましたが、翌年「サーチライトと誘蛾灯」が「第10回 ミステリーズ!新人賞」を受賞します。
その後、短編を書き溜め2017年には5作品が収められた連作短編集「サーチライトと誘蛾灯」が発行されます。

昨年には2冊目となる「蟬かえる」が刊行されています。
2冊共に、魞沢泉(えりさわ せん)という昆虫好きの、ちょっととぼけた青年が謎解きをする物語です。
一見軽い読み口のようでいて、根底には見過ごしてしまいがちなことを含め、さまざまな問題が内包されており、考えさせられる作品が多くありました。
それでいて難しいわけではなく、魞沢が謎を解くことによって、事件の中にも救いがあるように私は感じました。

作品の中にはいくつか、日本推理作家協会賞の候補となったものもあります。
受賞の連絡がどのようにくるのか?という、普段は知る機会のないことも教えていただきました。
2冊の作品に登場した魞沢が今後どんな活躍をするのか、魞沢シリーズ以外の作品も、長編も読んでみたい!!
今後、櫻田くんからどんな作品が生み出されるのか、非常に楽しみです。

※「サーチライトと誘蛾灯」「蟬かえる」ともに東京創元社から刊行されています。
詳しくはこちらから



| 2:50 PM | オトノハにのせて |

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