11:10~「人ネットワーク」
今日は、シエスタハコダテ 統括責任者の岡本 啓吾さんと、函館市漁業協同組合 漁師の熊木 祥哲(よしのり)さんにお電話でお話をお伺いしました。
今月21日(日)に、シエスタハコダテで「HAKODATE FISHERMANS MARCHE(ハコダテ・フィッシャーマンズ・マルシェ)」が、初開催となります。
函館で水揚げされた水産物を、漁師さん自らが販売するイベントです。
開催のきっかけは、岡本さんがセンター長を務める「Gスクエア」によせられた1通の投書でした。
「農家のマルシェはあるのに、漁師のマルシェはない。なんとか形にしたい。」
それは、昨年から「Farmers Marche(ファーマーズ・マルシェ)」を開催し、地元の農家の方と交流をしてきた岡本さんが感じていたことでもありました。
そこで、岡本さんはその匿名の投書をしてくれた漁師さんを探すことになります。
それが、熊木さんでした。
漁師の家に生まれ、一度函館を離れて会社員生活を送っていた熊木さん。
10年ほど前にUターンし、漁師の三代目として仕事をする中で、これからやりたいことをノートに書き留めていたそうです。
熱い思いを持ちながらも悩んだ末に投書を匿名にしたのは、自分がしたことで仲間に迷惑をかけるかも知れないという思いからでした。
函館は周囲を海に囲まれた街。出漁する舟を見る機会も多く、この地域で獲れる美味しい海産物が好きな方もたくさんいます。
一方で、漁師は高齢化が進み、後継者は不足し、魚離れも加速する等抱える問題も多くあります。
そこで、熊木さんを始めとする入舟漁港の若手漁師さんたちと、シエスタハコダテがタッグを組んで、情報を発信していくことになりました。
まずは、SNSのアカウントを取得するところからのスタート。
漁の様子や海の風景などを写真を使い発信し始めています。
普段は、自分が獲った魚が、どこで売られ、どんな人が買っていくのか知らないとおっしゃる熊木さん。
マルシェでは、アワビ、アオツブ、アカザラ貝などの新鮮な魚介類を直接販売します。
お買い上げの方先着100名には函館産の新鮮ワカメのプレゼントもあります。
美味しい食べ方も漁師の皆さんに聞いてみて下さいね。
また会場には水槽を設けて、入舟漁港で見られる魚を展示する予定。
併せてお楽しみ下さい。
岡本さん曰く、函館の漁師さんの平均年齢は69歳なのだそう。
高齢化は深刻です。
熊木さんも、現状では息子さんに「後を継いで漁師になれとは言えない」とお話下さいました。
勇気を持って声を挙げた漁師の皆さんの活動に多くの方が興味を持ち、今後も地物の美味しい魚介類が食べられる函館であり続けてほしいと願います。
HAKODATE FISHERMANS MARCHE
【日 時】2月21日(日)12時~15時(なくなり次第終了)
【会 場】シエスタハコダテ 内 屋外テラス
※感染症対策、および寒さ対策をしてお出掛け下さい。
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