11:10~「人ネットワーク」
今日はお客様に、函館工業高等専門学校 教授の泊 功(とまり こう)さんをお迎えしました。
泊さんは、文学博士。ご専門は文学で、学校では国語を教えます。高専は理系の学校ですが、国語の授業もあります。
函館とは海を挟んでお隣の、下北・青森県むつ市ご出身の泊さん。中学卒業までをむつで過ごし、高校は青森市へ。その後、東京の大学に進まれます。
専攻は日本文学で、古事記や日本書紀を学ばれました。この時代の日本の書物は漢文で書かれています。また内容も漢詩などからの引用が多く見られます。そのため漢詩も学ばれることになりました。
大学卒業後は縁あって、函館ラ・サール高等学校で教鞭をとることに。お仕事の傍ら中国語を学び、その後、中国は吉林省の大学院で学んで博士号を取得されます。
2016年からは、函館高専の教授として、指導に当たります。
様々なご縁が重なり、この度、中国のSF小説「三体Ⅱ」の日本語訳に係ることになりました。
「三体」は、2008年に中国で出版され大ヒット。その後、アメリカなどで翻訳され世界で人気になっています。日本語訳版は昨年の夏に1作目が発売となりました。
泊さん、1作目を読んで「面白いな。続きの作品は誰が訳するのかな?」なんて思っていたそうです。
昨年の秋に、中国で開催された中国SFのシンポジウムに参加された際に、日本語訳版を手掛ける早川書房の方から、お声がけがあり翻訳に参加をすることになりました。
翻訳作業は当初予定より遅れが出ていたようで、昨年末に参加を決めた際に提示された締め切りが今年の2月と、限られた時間の中での作業になったそうです。
「三体」は、SFのなかでも物理の要素などが深く盛り込まれた内容。泊さんは、理系の各分野のプロフェッショナルが揃う、高専の他の先生たちのアドバイスも受けながらの翻訳作業となったそうです。
トランペットがご趣味。函館市内のビッグバンド、ハーバーライトジャズオーケストラのバンドマスターとしても活動をしています。
今日は、ニューヨークで活動するジャズトランペッター、佐々木亮さんの素敵なトリオアルバムをスタジオにお持ち下さり、おかけすることができました。
最近は女子の入学者も増えていますが、まだまだ男子が圧倒的に多い高専。女子中学生に進路の選択肢のひとつとして考えてもらえたらと、今月ガールズオープンキャンパスを実施することになりました。
現役の女子高専生とのランチ会や校内見学を予定しています。興味のある女子中学生の方は、お気軽にご参加下さい。
ガールズオープンキャンパス
9月26日(土)10時~13時30分。
事前申し込みが必要です。参加申し込みは9月10日(木)まで。
函館工業高等専門学校ホームページの専用フォームからお申込み下さい。
お問合せは函館高専学生課教務係 0138-59-6491
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