2020年1月8日、カテゴリ「オトノハにのせて」の記事

2020年 01月 08日 UP!

1月8日(水)『オトノハにのせて』本日のお客様♪



11:10~「人ネットワーク」

今日はお客様に、函館書藝社 吉川 海斗さんをお迎えしました。

書家としてご自身の作品を書き上げ、また南茅部高校の書道部の顧問として生徒さんたちの指導に当たられる吉川さん。
ご本名は肇さんで、海斗さんは書の号です。
昨年、函館市文化団体協議会の青麒章を受章されました。
青麒章は、1年間で特に優れた文化芸術活動を行った個人や団体が対象になるものです。
吉川さんは、昨年の5月に行われた「第60回記念 北海道書道展」で、審査対象者408人の中から大賞に次ぐ準大賞を受賞したことが評価されました。

書き上げた文字は「七重の佛塔~歴史の闇に埋れた幻の塔」。
奈良・東大寺に建立されたものの源平の争乱により焼失した七重の佛塔を題材にしました。
テレビの歴史番組で塔の存在を知り、題材に選んだそうです。
二尺八尺という縦長サイズの紙に、豪快な文字が並びます。
書は見る人の目の高さにくるあたりの文字がポイントになるそうで、この作品は「重の」が印象的です。
これは、書く紙の大きさや形によって変わってくるそうで、ポイントとなる位置に印象的な文字がくるような言葉を見つけられることが、作品を制作するうえで大きなウェイトを占めているようです。

南茅部ご出身の吉川さんは、中学・高校・大学とトロンボーン吹き。
吹奏楽などでご活躍でした。
大学卒業後、国語の教員となり、たまたま顧問が不在だった書道部の担当となりました。
奥様の海夏(かいか)さんも書家。
代々書の家系で育ち、現在も函館で指導に当たられます。
吉川さんは、そのことを知らずに結婚することになったそうですが、導かれるように28歳で書の道に入ります。
「海斗」という号は、母校・函館北高等学校(現・市立函館高校)の書道の先生で、書家の鈴木 大有さんがつけて下さったものです。

吉川さんが勤務をする南茅部高校は、全校生徒が43名。
今年の1年生は9名です。
2年連続生徒数が一桁になると、翌年度の募集が停止になってしまうそうで、現在、存続の危機です。
生徒数が少ないからこそ、先生と生徒たちの距離が近く、先生たちも熱心に指導に当たっています。
生徒の皆さんは部活も頑張っていて、吉川さんが顧問を務める書道部の2人の部員も、全道大会出場を果たしています。
南茅部や周辺地区にお住いの中学生の皆さん、是非進学の選択肢に加えてみてはいかがでしょう?

昨年、北海道書道展で準大賞を受賞したため、今年は審査員を務める吉川さん。
書家としての今後ますますの活躍が楽しみです。

北海道南茅部高等学校のホームページはこちら



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