11:10~「人ネットワーク」
マスクの着用、スタジオ内の換気、消毒を徹底してお客様をお迎えしています。
今日はお客様に、声楽家の徳永 ふさ子さんと竹内 ひとみさんをお迎えしました。
ご自身の歌の活動、合唱指導など函館で幅広くご活躍の徳永さん。コロナ禍で音楽の活動がままならない中、合唱用マスクの使用など工夫をこらして練習を重ね、一昨日21日(土)には、函館市芸術ホールでコンサートも開催されました。
そのコンサートにもご出演された竹内さんは、歌の他、フルート・ピッコロの演奏、またお茶の先生でもいらっしゃる多彩な方です。
フルートは15歳から演奏していたとおっしゃる竹内さんですが、歌を始めたのは5年ほど前のこと。FMいるかのパーソナリティでパイプオルガン奏者の石崎理さんがドイツに演奏に行く際に、竹内さんに「歌いましょう」というお声がけをしたそう。それまで歌は未経験だったそうですが、ドイツに行きたい一心で徳永さんの元で練習に励みドイツ行きを果たしました。
徳永さんは、縄文の音を研究する取り組みも行っています。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録で注目される縄文ですが、徳永さんがこの取り組みを始めたのは2010年から。
世界遺産に向けた取り組みが始まったばかりの頃に開催されたフォーラムに参加したことがきっかけでした。
この度の世界遺産の構成資産のひとつである垣ノ島遺跡では、ハトの形をした「土笛形土製品」が出土しています。また自然の石からなる石笛(いわぶえ)も縄文の遺跡から出土しています。
「土笛形土製品」は、南茅部で活動をする「北の縄文CLUB」が複製を作成しています。今日はスタジオに複製の土笛と石笛をお持ちくださり、竹内さんが音を出して下さいました。
またこの二つの笛が演奏に参加する「縄文三曲」もお届けしました。
「タウブ(鳩)のさえずり」「縄文の海」「わたりひびけ祈り」からなるこの曲は2011年に函館の作曲家・作道幸枝(つくりみち さちえ)さんが作曲し発表されたものです。
なかなか3曲まとめてご披露する機会がなかったそうですが、21日の演奏会では函館メサイア合唱団の合唱、徳永さんの独唱、竹内さんも土笛・石笛で参加をし、通しで演奏されました。
放送ではその録音をお届けしました。
函館は歴史的に音楽と深い関りを持ってきた街。素晴らしい音楽の遺産がある街です。
そこに縄文の音が加わり、より魅力を増しています。
音の面からも、縄文を楽しんでみてはいかがでしょう?