11:10~「人ネットワーク」
換気、消毒等の感染対策をしたうえで、スタジオにお客様をお迎えしています。
今日はお客様に、北海道教育大学 函館校 教授の細谷 一博さんをお迎えしました。
教育大学では、地域教育専攻の教授として特別支援教育の教員養成の授業を担当される細谷さん。
コロナ禍ではありますが、先日は卒業式が行われました。保護者等は参加できず、学生のみでの式となりましたたが、これから社会に羽ばたいていく卒業生の大きな節目、門出となりました。
そしてもう間もなく、学校は新入生を迎える季節となります。
細谷さんは学校での指導の他に、函館の地域でスペシャルオリンピックスの取組も行っています。
スペシャルオリンピックスとは、知的障がいのある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じて提供している国際的なスポーツ組織です。非営利活動で、運営はボランティアの皆さんによって行われています。
公益財団法人スペシャルオリンピックス日本は元マラソンランナーの有森裕子さんが理事長を務めています。全国47都道府県に地区組織があり、それぞれが様々なスポーツプログラムを行っています。
細谷さんは出身地の新潟で、先生として特別支援教育に携わっていました。新潟でスペシャルオリンピックスの大会が開催される際に関りを持たれ、その後、函館へ。
教育大に赴任された2009年当時、函館ではまだ取り組みが行われていませんでした。
翌年から、活動を始められ、現在函館ではバスケットボール、ゴルフ、スノーシューイング(西洋式のかんじきを用いた競技です。)、ボッチャ、また2~7歳の子どもたちのためのスポーツを基本とした遊びのプログラムであるヤングアスリートプログラムの5種目を展開しています。
年齢層も幅広く、多くの方が取り組んでいます。
スポーツをするのは勿論、スポーツを通じて社会との関りを持つことも大切な目的です。
夏季・冬季と大会が開かれ、日本国内のナショナルゲーム、さらには世界大会・ワールドゲームが開催されています。
2020年2月には、冬季のナショナルゲームが北海道で開催予定でしたが、わずか4日前にコロナ禍のため中止となってしまいました。
今年11月には「2022年第8回 スペシャルオリンピックス夏季ナショナルゲーム・広島」が開催予定。細谷さんはバスケットボールチームのヘッドコーチとして広島に行かれる予定ですし、函館からもアスリートが参加の予定です。
アメリカが発祥で、日本ではまだまだ知名度が高くはありませんが、スペシャルオリンピックスというものがあり、函館にも取り組んでいる方がいるということを、多くの方に知っていただきたいです。
取り組んでみたい、またボランティアとして何かできることがあるかも、という方は是非細谷先生にお問合せ下さい。
教育大函館校 細谷先生の研究室 0138-44-4279
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