11:10~「人ネットワーク」
マスクの着用、スタジオ内の換気、消毒を徹底してお客様をお迎えしています。
今日はお客様に、高校生画家 藤倉 朱里(しゅり)さんをお迎えしました。
2003年生まれ、現在17歳の藤倉さん。絵を生活の中心に置いた生活を送るため、生まれ育った今金町を離れ、今年の5月に函館に引っ越してきました。現在は、通信制の高校で学びながら作品を描いています。
物心ついたころから、お兄さんの真似をして絵を描いていたとおっしゃる藤倉さん。当時描いていたのは、女の子や好きなキャラクター。ただ当時から既に独自の視点を入れた絵を描いていたようです。
現在、函館コミュニティプラザGスクエアで開催されている「函館アートコレクション」に、出品者のお一人として作品を展示しています。そこには、高校の美術の授業で課題として描いたという画用紙の絵が1枚ありますが、美術の技法を用いながら仕上げた作品は、朱里ワールド!!カラフルでポップな独創性あふれる作品です。
藤倉さんが注目されるようになったきっかけは、昨年末に放送されたテレビ番組「誰も知らない明石家さんま」内の『さんま画商プロジェクト』というコーナー。明石家さんまさんが番組の企画で脳ドックを受け、専門家が脳の特長を調べたところ最も向いている職業が「画商」と判明しました。
そこで番組では、作品を一般公募。さんまさん自らが、まだ無名のアーティストを発掘しプロデュースして、作品を販売する企画が行われました。
そこに作品を応募したのが藤倉さんです。実は、出品した作品は高校の美術部に所属していた藤倉さんが大会出品用にと、いとこをモデルに描いたものでした。規定サイズの間違いから、審査の対象外になってしまい落ち込んでいたところ、テレビの企画を知ります。お母さんの一言で応募してみることに。応募総数4,000点を超える中、始めは放送で使用される作品には選ばれなかったものの、追加で選ばれ藤倉さんも東京へ。生さんまさんにもお会いしてお話することができたそうです。
作品には50万円の値が付き、美術品などのオークションを手掛ける「東京中央オークション」に買い取られました。
そこから、藤倉さんの生活は一転します。それまで漠然とした夢だった画家の道に進むため、通っていた学校をやめて函館に住まいを移し、6月には函館国際ホテルで初の個展も開催しました。
自分の描く絵が好きになれず悩む時期があったという藤倉さん。テレビ番組で評価を受けたのは、そんな葛藤を抱えた時期だったそうです。さんまさんや、購入者の方に暖かい声を掛けられたことが励みになったそう。今もアイディアが浮かばず産みの苦しみと闘いながら描き続けています。
色彩豊かでインパクトがあり、見る人の想像力を掻き立てる作品を描く藤倉さん。これから更にさまざまなことを経験し、年齢を重ねてどのような作品を産み続けていくか、たいへん楽しみです。
藤倉さん出展の「函館アートコレクション」は、本町シエスタハコダテ4階 函館コミュニティプラザGスクエアで31日(火)まで。
28日(土)15時からは出展者による座談会も予定されています。
作品やグッズ販売については、SNSをご覧ください。