11:10~「人ネットワーク」
今日はお客様に、函館市消防本部 予防課 調査係の齋藤 正人さんをお迎えしました。
消防のお仕事は、火災を消火する、火災から逃げ遅れた人を救助するだけではありません。「火災を発生させない」という火災予防も重要なお仕事です。そのために大切なのが、原因調査です。
火災の鎮火後、消防と警察が合同で現場検証を行いますが、目的は異なります。警察が犯罪捜査を主な目的とするのに対し、消防は出火原因を特定したのち、同様の火災の発生を予防することが最大の目的となります。
昨年、平成30年の函館市の火災発生件数は59件。1948年の自治体消防発足以来、最も少ない件数でしたが、残念ながら今年は火災の発生が相次ぎ、今日現在で20件。昨年より14件も多くなっています。
火災の出火原因として上位となるのが放火です。ごみは決められた収集日の朝に出す、家の周りに燃えやすいものを置かない等、放火予防に努めましょう。
また、着衣着火にも注意が必要です。特に多いのが、仏壇の火なんだそうです。お供えの上げ下ろしや、作業をする際は必ず火を消すようにしましょう。
昨年12月に札幌で起きた爆発火災の原因はスプレー缶でしたよね。スプレー缶の取り扱いも、火気の近くで使用しない等、注意が必要です。廃棄する場合は、火の気のない、風通しの良い場所で中身を出し切ってから捨てて下さい。穴をあける必要はありません。
春は空気が乾燥し、一旦火がついてしまうと拡大しやすくなります。特に4月はこの5年間の平均を見ても火災が多く発生しているそうです。
一人一人の心がけて、火災予防ができます。コンロに火がついているときは、その場を離れないなど、火災予防に努めていきましょう。